転職

@ITの記事より(https://www.atmarkit.co.jp/scenter/job/im/im1.html

日々私がお会いするエンジニアの中にも、「忙しすぎる」「ろくな研修制度もない」「現在の職場を逃げ出したい」「上司に不満がある」「仕事の進め方が気に入らない」など、現職への不満を転職理由として語る方が多くいらっしゃいます。中には2時間近く不満を話して、すっきりしてお帰りになる方さえいます。

 しかし不満だけで転職をしては、必ずといっていいほど失敗します。転職は、悩みや不安からの逃避とは違うのです。転職というのはもっとポジティブなもの。将来のビジョンを達成するための手段なのです。しかし実際には、自分がITエンジニアとしてのゴールをどこに定めているのか、その具体像を描けていない方が多いようです。

 確かに20代後半のいわゆる第1次転職適齢期では、将来のビジョンを具体的に描くことは難しいと思います。そこで私は、「ゴール」を描くことからキャリアカウンセリングを始めています。そのゴールを実現するために、本当に転職が必要なのか? 上司がイヤなら、会社内の異動で解決できるかもしれません。転職は、ゴールに近づくための最終手段で、初めに転職ありきではないのです。

 仕事には「やりがい」がとても大切だと思います。システムを構築し、顧客から喜ばれ感謝される。「ああ、苦しかったけどよかった」と思える、その瞬間は本当に貴重なものです。そのやりがいを、新しい職場で得られるかどうかが転職を決断する大きな理由となります。転職とは、本当の自分を探すことでもあるのです。どうか慎重に、真剣に取り組んでいただきたいと思います。そのためのお手伝いを、私も真剣にさせていただきます。