閉鎖空間消滅

 霧が晴れたかのように気分が良い。まるで、閉鎖空間がいつの間にか消滅していたかのようだ。それに気づいた瞬間の心地よさ。これ以上、生が肯定できる瞬間はないな。ホント。これから生きていけそうな気がする。
 この感じ、何度か経験したような気がする。たぶん、徐々に世界に馴染んでいって、また閉鎖空間を形成し始めて、そこに閉じ込められていることに苦痛することを繰り返してるのかもしれない。バカバカしい。今度こそ、閉鎖空間の形成に至らぬよう、世界に馴染んでいくことをなんとしても阻止しなければならない。常識世界に捕捉されてはいけないのだ。とりあえず、敬愛する雨宮処凛さんの著書『すごい生き方』を常時携帯し、毎日目を通すことにする。常識世界に染まることを断固として阻止するのだー。