切断

 特別にやりたいことなんて無くて、欲しいものなんて無くて、何にも無くて・・・。でもそれでいい、というか、全てとの回路を切断していたい、そんな気分。ずっと、何かと繋がっていたくて、そうじゃないと存在していられないような、そんな不安に囚われ続けていた。でも、いまは違う。全てを放棄してしまっている。すべてがどうでもよくなっている。社会も世界も。終わらない日常に埋没していながら、そこで朽ちていく自分自身をただじっと眺めている。全てのことは、ただ流れていく風景でしかなくて、僕は何もしようとしない。