土塊の土曜日

 昨晩は、ロヒプノールを抜いてマイスリーのみでの睡眠を試みたのだけど、中途覚醒が酷くて、あまり眠ることもできず、結局朝方に寝なおすことになったのだった。そんなわけで、起床したのは正午頃。半分布団を被ったまま録画しておいた今週分のテレビ番組を見て、それからシャワーを浴びた。それからATMでお金を下ろして、食料の買出し。一通りこなして、これからどうしようか。
 何もする気が無いといえばそれまでなのだけど、何処にも立っていないような感覚が僕自身を包み込んでいて、それはまた、それでよいのではないかと、そんなことを思ったりしている。
 僕はただの土塊で、何も選択することもできず、それでいて消え去ることもできずに、この世界に漂っている。でもね、いまは、これで精一杯な気がするの。他に何も無いもの。僕には何も無い。でも、それが悪いわけじゃないでしょ。この世界に存在することに特別な意味など無いのだから。
 どうかな? 全てが怪しいよ。全ては虚構でしかないんだよ。お金も時間も感覚も。現実は作られていく。誰かの手によって。誰の手によって?