世界は矛盾に満ちている

マガジン9〜雨宮処凛がゆく!(009)「右翼」と「左翼」の巻

「世界のことなど考えなくても、自分が幸せだったらそれでいい」という人もいるだろう。が、自分がどれほど幸せでも、世界は矛盾に満ちている。

 自分という人間が存在して、はじめて矛盾した世界と戦っていけるのかもしれない。いまの僕は、矛盾した世界を利用して、逃げているだけかもしれない。そう思うと、なんだか自分という人間の臆病さ、卑劣さにうんざりしてしまうのだ。精神的に自立した存在であることが、矛盾した世界を生きる僕の生存条件なのかもしれないね。
 そう、精神的に自立した存在であること。それは決して独りということではなくて、周囲の友人関係性の中で成立する強さであって欲しい。僕に必要なのは、きっとそいういうものなんだよね。