何かを期待しているわけじゃないけど

クリニックを受診。前回と同じように睡眠導入剤を処方してもらう。


3分診療。
「こんにちわ」と挨拶し、椅子に座る。先生の問いかけに「特に問題ないです」と答える。いつもと同じ。


先生の話によると、マイスリー(10mg)は一度に2週間分しか処方できない薬のようだ。今日は、その2週間分に加え、頓服という建前で、さらに7日分を追加してくれた。計3週間分。次回は、3週間後に受診すればいいということだ。
診療費は1,540円だった。


先生は僕に気を使ってくれている(と思う)。一度に多く薬を処方してあげた方が診療費負担が軽くなるからだ。以前にも、32条申請や、行政機関の補助認定申請を勧めてくださることもあった。


受診日が3週間後に延びたことに、多少がっかりしていた。


何か話題があるわけじゃない、深刻な悩みを抱えているわけでもない。たぶん病気でもない。だから、何も話せないし、話さない。だから3分診療でも仕方ない。それで十分な患者なのだから。


先生の顔を見ること。挨拶すること。先生が言葉をかけてくれること。それは、医者と患者の当たり前のやり取りなのかもしれない。だけど、最近の僕は、たった3分間でも、先生が何かを話しかけてくれることにと感謝している。そして、それは僕の何もない日々で、特別な時間になっている。
そんなわけで、受診日は待ち遠しいもので、それが3週間後に延びたことで、少し寂しい気持ちになっていた。


今日の診療
先生は最後に、「頑張ってくださいね」と言ってくれていた。
たぶん、そんなことが嬉しいのかもしれない。