歯科受診日

「定時になったら帰っていいんだ」って思える日。


退社する時刻なんて、自分で決めればいいことなのに
「終電だから」っていう言い訳ぐらいしか、自分に対して自信をもって言える理由を思いつかない。
「うまくいかないことから逃げてるだけ」
帰り際によぎるのは、そんな感情ばかり


サービス残業はあまりいいものじゃない
強要されているわけではなくて
賃金分の価値が自分にあるとは思えないから、そんなことをはじめたのだけど
それは、ただ僕自身の「自信の無さ」でしかない
「賃金分の価値を作り出さなければ」っていう意識
「捨てられるんじゃないか」っていう不安
そんな意識の底にあるのは、浮浪者になって惨めな姿を晒す自分自身を、十分ありうる可能性として感じているから。


だから、どうしようもなくなったら、惨めな姿をさらす前に、綺麗な姿のまま死んでしまいたいと思う。苦しまずに死ぬことができる薬を手にしていたい。


それって、恥ずかしい姿を見せたくないってこと。そんな心の狭い人間なんだってこと。



あぁ、なんでこんな話になってるんだ
何考えても、行き着く先は、いつも同じ
何やってるんだろう