希望も絶望もなく ただ空虚な世界で

西武新宿線から都営新宿線へ乗り換えるために23時の新宿駅周辺を歩く。歩いていること、自宅に帰ろうとしていること、そして、ここにいること自体に、何の意味も感じなくなる。このまま消えてしまいたい。そんな何も無さ。目の前で殺人事件でも起これば、世界がリアルになるのだろうか? それでも何も変わらないかもしれない。リアルってなんだろうか? ここには何も無い。
何かと関係することで、人は人として存在として立ち現れるのだろうか。何のつながりも持たない僕は、ただただ空虚な存在なだけなんだ。何の希望も、意志も、恐怖も、絶望も無い、感受性の欠けたモノでしかない。そんな土曜日の23時。
「生きづらさ」というよりも「何も無さ」。虚無感ではなく、虚無感に耐える主体すら存在しないような そんな空虚感。