不採用

 不採用通知が届く。1時間ほど呆然としていた。ちょっとした逃避。通知文書の文面には理由など記載されていない。「なぜ?」と考えることはやめることにした。それはただの自己についての答え無き問いを繰り返すだけになるだろうから。必要なことは、「不採用」という現実を受け止め、消化することだ。自己に逃避することでもなく、宿命論として片付けてしまうのでもなく。ただ、ゆっくりと現実を現実として受け止めること。たぶん、いま必要なことはそういうことなのだ。