通院日

 診療内科に行って、処方箋をもらう。いつもながら、何一つ本当のことを告げることもできず、「はい」とか「ええ」とか適当な相槌をうつだけ。とりあえず、薬がもらえたからいいか。すべて終わってから、本当のことを話そう。
 表参道を歩いて原宿駅へ向かう。途中で、募金活動をしていた人につかまり千円募金。悪い気はしなかったのだけど、後で調べるとカルト系団体と知り、少しショック。オウムもそうだけど、末端の人は純粋に「いい人」なんだよね。能登半島地震救援の名目で募金活動をしていたみたいだけど、僕の千円が彼女の食費に消えたとしても、それでいいような気もする。そんな場所でしか生きていくことを選べなかった人たちが数多くいる社会こそが問題なのだと思いながら。
 それから新宿の書店へ。菜摘ひかるさんの書籍を探していて、彼女が既に故人であることを知る。少しショック。なんでなんだろうね。自殺ではないみたいだけど、どうしてなのかなぁ・・・。結局欲しかった本は見つからなかったので、代わりに文庫本を2冊購入。一冊は鷺沢萌さん。彼女も故人で、確か自殺されてた気がする。どうしてかな。好きな作家さんには故人の人が多い。というか、故人だから惹かれるのだろうか。