終わらない世界の中で

 結局、自分には何も無いことに気付く。そんなことを繰り返すだけ。全然、前になんて進めない。「空っぽの自分を認めてあげようよ」なんて思ったりもするけど、でもそこから何が生まれるというのだろうか? どう考えようとも、空っぽであることに変わりはないのだ。何もしてこなかったし、何もしようとしていない。こんな自分に何かが芽生えるはずもないのだ。全てが虚無に帰してしまえばいい。時間も空間も全て。でも、そんなことが起こるはずも無いことを知っている。また、明日が来るのだ。そして、特に意味など無い日常を繰り返すのだろう。くらだらない自意識と脆弱な心で、自分という世界を漂流しながら。